【理想の家づくり】後悔しないためのポイントや人気の間取りを解説

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せっかく注文住宅で家を建てるなら、ほとんどの人が『自分たちにとっての理想の家を建てたい!』と考えるでしょう。

しかし、いざその時になるとこのような事に悩まされるのではないでしょうか。

  • 自分たちにとっての理想の家がどんな家なのかがよくわからない
  • 理想は沢山あるけど、何を優先すれば良いのかわからない。

最近では、インスタグラムなどで憧れるような家や間取りを沢山見ることが出来ますが、そのような家が自分たちにとって最適かどうかは別の話です。同じように真似して家づくりをしても、生活パターンや家族構成が合わない事で自分たちにはフィットしない可能性もあります。

この記事では、理想の家を建てるためのポイントや、理想の家の条件について解説します。私も現在『理想の家』を目指して家づくりの真っ最中。

私が工夫した点や、悩んだ点についても合わせて説明していくので、共感出来たり参考になる部分もあるでしょう。自分たちの理想を探す手助けとなり、自分たちだけの『理想の家づくり』へと一歩近づきます。

『理想の家』を建てる為には、様々な角度から沢山の情報を集め、知ることが大切です。家の設備のこと、間取りのことなど必要な情報は沢山ありますが、まずはそこに住む自分たちの事を知る事が大切なポイントになります。

理想の家を建てるための準備

『理想の家』を建てる為には、さまざまな準備が必要です。まずは必要な準備について簡単に説明していきます。家を建てる流れについては別の記事で詳しく解説しているのでそちらが参考になります。

>>家を建てる流れについての詳細はこちら

予算の設定

まずは家づくりにかかる全体の予算を設定する必要があります。理想を求めれば求めるほどコストは上がっていくので、キリがありません。

年収の5〜6倍が目安とも言われますが、価値観や収入、家族構成によっても様々です。まずは住宅ローンの借入可能額や返済期間、将来のライフプランなどを参考に設定すると良いでしょう。

リペ
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ファイナンシャルプランナーによるライフシミュレーションを受けると、ライフプランに基づいた長期的な資金計画がより具体的になってイメージがしやすくなるよ。

  • 建物にかかる費用
  • 土地にかかる費用
  • 諸費用

家づくりに必要な費用は大きく3つの項目に分けることが出来ます。建物に理想を詰め込むのか、立地条件など土地を重要視するのかによって予算をどう割り振るかが変わります。

一般的にバランス良く配分した場合は、建物40%、土地40%、諸費用20%くらいが目安になります。

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私の家は、安い土地を探して土地費用の割合をさげ、その分建物にかけられるコストを大きく取るようにしたよ。

注意しなければいけない点として、諸費用の割合が想像以上に大きい事です。登記費用や火災保険、地震保険など建築会社の見積もりに記載されるような諸費用以外にも、自分で把握しておかなければいけない諸費用があるので覚えておきましょう。

見積書に記載されない諸費用の例

  • 今住んでいる住居から新居への引越し費用
  • 新居で必要な家具や家電の準備資金
  • 新居で必要なインテリア、雑貨の準備資金
  • 新居への引越し時に処分する不用品の廃棄費用

その他にも、環境が変わることで車が必要になるなど人によって必要になってくる費用が変わります。想定外の出費にも対応ができるように、予備費も確保しつつ無理のない計画を進めましょう。

土地探し

ざっくりでも理想の土地のイメージを持っておくと今後の家づくりがスムーズに進みます。

  • 希望エリア(通勤・通学、生活の利便性)
  • 土地の広さや形状
  • 土地の向きや日当たり
  • 周辺環境
  • 法規制(建蔽率、容積率、高さ制限など)

今ではインターネットで簡単に土地を探すことが出来ます。自分が希望するエリアにどれくらいの売地があるのか、そのエリアの相場はいくらくらいなのかを把握しておきましょう。

リペ
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Googleマップに気になる土地の住所を入力すれば、その土地の周りの様子を衛生写真やストリートビューでチェックする事ができるよ!隣接する道の広さなども一緒に確認しよう。

最初は情報収集だけで問題ありません。本格的な土地探しは、建築会社と一緒に進めていく方がより専門的な目線で土地を選ぶ事ができるのでおすすめです。

必要な書類と手続き

家を建てる際には、様々な場面で何度も必要書類に記入、捺印をする機会があります。

  • 建築会社との契約時
  • 土地の売買契約時
  • 住宅ローンの事前審査、本審査、申込時

ほとんどの書類は、建築会社が準備してくれます。担当者から内容の説明を受け、必要項目を記入していけば良いものばかりなので、それほど身構える必要はありません。

ただし、中には自分の準備しなければいけない書類もあるので把握しておきましょう。

自分で準備する必要がある書類の例

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • 印鑑証明
  • 所得証明書
  • 源泉徴収票
  • 直近の健康診断の結果   など

すでに持っている物や、会社、市役所で手続きをすれば入手可能なものばかりですので準備が大変なものはありません。市町村によっては、所得証明や印鑑証明はマンナンバーカードがあればコンビニでも発行してもらう事ができるので、役所に行く時間がない人でも安心です。

リペ
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家を建てる際には、実印が必ず必要になるよ。まだ実印を持っていない場合は、役所に行って印鑑の登録をしておこう。実印の登録が住んでいれば、印鑑証明を発行してもらう事ができるようになるよ。

理想の家を建てるためのポイント

『理想の家』を建てる為には、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。ここではそのポイントについてを解説します。

動線を考えた間取りを設計する

家の中の動線を考慮することは、家づくりにおいてとても大切なポイントです。動線が悪ければ、家事がやり難くなったり、家の中に無駄なスペースが生まれたりしてしまいます。

生活動線を考える為には、家族の生活パターンを分析してそこから考えるようにすると良いでしょう。

リペ
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家族全員の平日、休日のルーティーンを書き出すといいよ。

朝起きてからどのような順番で家の中を回遊するのかをイメージしながら、無駄な動きを減らす効率的な動線を考えながら間取りを作っていくようにしましょう。

間取りを考える上でのポイントの例

  • 生活パターンを考慮した動線
  • 洗濯物の運搬や掃除のしやすさなどの家事動線
  • プライバシーと共用スペースとのバランス
  • 玄関からリビングまでの動線
  • 将来的な家族構成の変化を考慮
  • 2階への階段の位置と使いやすさの検討

これから毎日過ごす家です。使い勝手などで後悔がないようにしっかり考えるようにしましょう。

機能性やエコ性能を重視した素材を選ぶ

機能性やエコ性能も重要なポイントです。例えば、断熱性能が悪くエアコンをかけてもなかなか部屋が涼しくならない場合は、快適さな生活が出来ないだけでなく毎月の電気代も高くなってしまいます。

機能性やエコ性能を考える項目の例

  • 断熱材の種類
  • 高性能なサッシの採用
  • 自然素材(無垢材など)の採用
  • 省エネ設備の導入
  • 太陽光発電システムの導入
  • 耐久性の高い外装材の選定(サイディング、タイルなど)
  • メンテナンス性を考慮した素材選定

当然性能の良いものを選べばその分家を建てる際のコストは上がるので、今後数十年その家で暮らすうえでのランニングコストや日々の快適さを考慮しながら検討するようにしましょう。

建築会社によって、標準としている素材や断熱性能の規格が違います。建築会社を選ぶ際には、価格だけでなく仕様面も十分確認する様にして下さい。

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希望する仕様に合わせてもらうと、最初の見積もり金額から大きく変わってしまう可能性があるよ!

家具の配置を考慮したスペースを確保する

せっかく動線の良い間取りを設計しても、家具が動線の妨げになってしまっては意味がありません。あらかじめどの様な家具を置きたいかも考えておく事をオススメします。

家電の周辺にはコンセントも必要になるので、あらかじめどこにどんな家具・家電を配置するのかを決めておけば、コンセントの設置箇所のイメージも付きやすくなります。

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置きたい家具も間取りと一緒に考えておくと、その後の内装を決める際にも色味やデザインをコーディネートしやすいよ。内装と家具の色味などがチグハグにならないように注意しよう。

冷蔵庫の扉の開け閉め、パントリーへの食材の収納時など作業をする際に十分なスペースがある必要があります。家具を置くスペースだけの確保では不十分なので注意して下さい。

家具を減らす工夫の例

リビングの端や和室、階段の踊り場などのちょっとしたスペースの壁際に造作でテーブルを作ってもらうだけでも簡単な書斎や勉強スペースを確保することが可能です。

収納スペースを十分に確保する

せっかくオシャレな家を作っても、インテリアにはならないような生活感あふれる物がその辺に置かれていては台無しです。各部屋の用途に応じた収納スペースを計画しましょう。

  • 寝室:ウォークインクローゼット
  • リビング:階段下収納
  • キッチン:パントリーや背面収納
  • 玄関:シューズクローゼットや土間収納

この通りである必要はなく、生活動線などを考慮して使いやすいところに収納スペースを配置します。

リペ
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我が家の場合は、朝起きた後の動線を考慮してウォークインクローゼットは寝室ではなく、洗面の近くに配置したよ。

居心地の良い空間を作る

仕事から疲れて帰ってきても癒されるような居心地の良い空間である事が理想的です。

居心地を良くする為の施策の例

  • 自然光を取り入れる
  • 内装を落ち着く色にする
  • 適切な室温と湿度
  • 観葉植物など、グリーンインテリアを設置する
  • リラックス出来るプライベート空間を採用する

例えば私の家の場合では、お風呂にこだわりました。のんびりと1日の疲れを癒せる様な空間を目指しています。予算の都合上最初から導入することは出来ませんが、後々中庭にサウナを配置できるようにスペースと電気配線の準備をしていく計画を立てています。

理想の家といわれる条件・間取り

『理想の家』とは人それぞれの価値観やその時代の流行などによっても変わってきます。ここではSNSなどでよく紹介される様な理想的な間取りについて紹介していきます。

開放的な「吹き抜け」

吹き抜けは、家の中に開放感をもたらす設計手法で、特にリビングや玄関などで採用されることが多いです。吹き抜けの種類やメリット、デメリット、設計時の考慮点について詳しく解説していきます。

吹き抜けの種類と特徴

吹き抜けには主に1階吹き抜けと2階吹き抜けの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

一階吹き抜け
1階吹き抜けとは、1階部分を天井まで開放する設計です。この場合、リビングや玄関ホールに吹き抜けを設けることが一般的です。1階吹き抜けは特に広い空間が確保されやすく、解放感が増します。また、窓を多く設置することで、自然光が入りやすくなり、明るい雰囲気を演出できます。
2階吹き抜け
一方、2階吹き抜けは2階の一部を開放することで、リビングや玄関など1階にいながらも2階とつながりを感じられるのが特徴です。特に階段周りに2階吹き抜けを設けると、階段自体が空間を活かしたデザインの一部として機能します。また、家族が2階にいる場合でも声が届きやすいため、家全体が一体感のある空間となります。

吹き抜けのメリット

吹き抜けを設けることで、家にさまざまなメリットが生まれます。

  • 開放感
  • 家族のつながり
  • 自然光の取り込み

吹き抜けの最大のメリットは、その開放感です。一般的な部屋よりも天井が高く、広がりのある空間を感じられるため、特に限られたスペースでも広々とした印象を与えられます。住まいにゆとりや豊かさを感じさせ、快適な生活空間を演出します。

また、1階と2階の空間が視覚的に一体化されます。例えばリビングが吹き抜けであれば、1階にいる人と2階にいる人が自然に会話できたり、顔を合わせたりしやすくなります。家族間のコミュニケーションが取りやすくなることでつながりが深まるとされています。

吹き抜けに窓を設けることで、家全体に自然光を取り込むことができます。リビングなどが明るくなるだけでなく、日中の照明を減らすことで節電にもつながります。自然光が入ることで、季節や時間帯ごとに変化を楽しむことが出来るのも魅力の一つです。

デメリットと対策

吹き抜けにはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。

  • 冷暖房の効率が悪くなる
  • 音が響きやすい
  • プライバシーの確保の難易度が上がる

吹き抜けは広い空間を生む一方で、冷暖房効率が悪くなりがちです。空気は上に流れる性質があるため、冬には暖かい空気が上部にたまりやすく、逆に夏は冷房が効きにくくなります。シーリングファンなどを設置して空気の循環を促すことで、効率よく温度を保つことが可能です。

音が響きやすい点も吹き抜けのデメリットの一つです。1階での会話やテレビの音が2階に響きやすく、プライバシーが確保しにくくなる場合があります。吸音材を使った壁や床の設計を行うことで、ある程度の音漏れを防げます。

吹き抜けによって家族間のコミュニケーションが取りやすくなるメリットはありますが、同時にプライバシーの確保が難しくなることもあります。特に生活空間が開放的になりすぎると、個人のプライベートな時間が減ることもあるため、プライバシーを保ちたい部分には仕切りを設けるなどの工夫が必要です。

庭を活かした「ウッドデッキ・テラス」

ウッドデッキとテラスは、いずれも庭に設置するための屋外スペースですが、それぞれに異なる特徴があります。

ウッドデッキ
一般的に木材を用いて構築され、地面から少し浮かせた構造が特徴です。そのため、湿気に強く、雨が直接触れることが少ないため、耐久性が比較的高いといえます。ウッドデッキは、リビングルームから直接アクセスできるように配置されることが多く、屋外でも室内のような快適さを感じやすい空間です。
テラス
地面に直接設置される場合が多く、コンクリートやタイルなどの硬い素材が使用されます。ウッドデッキに比べてメンテナンスが少なく済みますが、地面の水はけや草の管理が重要です。リビングと同じ高さに設置されることが多いウッドデッキに比べ、テラスは庭の一部として設けられ、周囲の植栽や景観との調和が求められます。

ウッドデッキは自然な温かみがあり、アウトドアリビングとしての利用がしやすい一方、テラスは耐久性や手入れの手軽さが魅力です。選択の際には、使用目的や庭のデザインに合わせて検討しましょう。

レック
レック

僕の家はカフェをイメージした室内テラスを設置したよ!

ウッドデッキやテラスに使用する素材は、見た目だけでなく耐久性やメンテナンスの頻度にも大きく影響します。一般的にウッドデッキには天然木か人工木、テラスにはタイルが使用されます。

天然木
美しい木目が特徴で自然の温もりを感じられる素材です。特にヒノキやレッドシダーなど、耐久性の高い木材が選ばれることが多いです。しかし、天然木は日差しや雨により劣化しやすいため、定期的な防腐処理や塗装が必要です。
人工木
木材に似た見た目を持ちながら、プラスチックや再生材を混ぜて作られた素材で、耐久性が高く、メンテナンスの手間も少なく済みます。また、防腐処理が不要で、長持ちしやすいのもメリットです。
タイル
硬くて耐久性があるため、メンテナンスが容易です。汚れや雨風に強く、定期的な掃除程度で済みます。

素材選びは、庭のデザインや予算に合わせて慎重に行いましょう。広いスペースを設置するほどコストがかかります。小さなウッドデッキやテラスでも、植物やライトを上手に配置すれば、開放的でおしゃれな空間を演出できます。

快適なウッドデッキ・テラスにする為には

ウッドデッキやテラスを快適に利用するためには、プライバシーの確保が重要です。目隠しフェンスや植栽をうまく配置して、外部からの視線を遮り、リラックスできる空間を作る様にしましょう。

採光性が抜群の「大きな窓」

大きな窓を設置することで、室内に自然光を多く取り入れ、空間をより広く感じさせることができます。窓にはさまざまな種類がありますが、中でも代表的なものは以下の3種類となります。

固定窓(フィックス窓)
開閉ができない窓。採光や眺望を目的に設置されます。
開き窓
縦や横に開閉できる窓。
引き違い窓
横にスライドして開閉する窓。開閉のスペースを取らないのが特徴。

大きな窓のメリット

大きな窓を設置する最大のメリットは、自然光をたっぷりと取り入れられることです。自然光で部屋が明るくなるので、照明に頼る必要が減り節電になります。

また、大きな窓は景観を取り入れるためにも有効です。美しい自然や街の風景を眺められるだけでなく、窓からの景色が室内の一部として取り入れられることで、部屋がより広く感じられます。

リペ
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大きな窓の開放感によって、心理的にリラックス出来る効果にも期待が持てるよ。

デメリットと対策

一方、大きな窓にはデメリットもあります。最も大きな課題は熱損失です。窓からの熱の出入りは他の壁材に比べて多く、冬は暖房、夏は冷房負荷が増加する傾向があります。このため、断熱性能の高いガラスや窓枠の選択が求められます。

また、大きな窓は外部からの視線も気になるため、プライバシー対策が必要です。特に都市部や住宅が密集しているエリアでは、カーテンやブラインドを活用すると良いでしょう。

リペ
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大きな窓はコストも高くなるよ。製品そのものの価格が高いし、施工費用もアップするから予算に合わせて検討しよう。

コミュニケーションが増える「オープンキッチン」

オープンキッチンは、調理する人と家族やお客さんとの会話を楽しみながら料理ができる、開放感のあるデザインです。家族とのコミュニケーションが自然に増えるため、家の中心にキッチンを配置したいと考える家庭に人気です。

オープンキッチンのメリット

オープンキッチンの最大のメリットは、家族とのコミュニケーションが増える点です。調理中でもリビングやダイニングと一体となった空間で過ごせるため、会話が自然に生まれやすくなります。例えば、子供が宿題をしている間に親が料理をすることで、互いに顔を合わせながら時間を共有できます。

また、オープンキッチンは広がりのある空間を生み出すため、家全体がより広く感じられます。視覚的な開放感が得られるだけでなく、光の入り方が改善され、家の中が明るくなります。特に、スペースに余裕がない住宅では、圧迫感を軽減し、快適な生活空間を演出できるでしょう。

デメリットとその対策

オープンキッチンにはいくつかのデメリットもあります。

  • 調理中のニオイがリビングまで広がりやすい
  • 調理中の音が響きやすい
  • 片付けが不十分だと目立つ

臭いについては、料理の香りがリビングやダイニングまで広がることがあります。対策として、換気設備を強化することが重要です。天井埋め込み型の換気扇や、パワフルなレンジフードを設置することで、臭いがこもりにくくなります。

また、音に関しても考慮が必要です。調理中の音が家全体に響くと、家族の会話やリラックスの妨げになることがあります。この対策としては、防音性の高い壁材や床材を使用する、あるいは、静音設計の家電を選ぶことが効果的です。

オープンキッチンでは調理スペースが常に見えるため、片付けが不十分だと生活感が丸見えになってしまいます。日常的な清掃と、整理整頓がしやすい収納計画がポイントです。

キッチンレイアウトの種類

オープンキッチンにはいくつかのレイアウトがあり、主なものとして「アイランド型」と「ペニンシュラ型」が挙げられます。

アイランド型
キッチンカウンターが独立して配置されており、360度どの方向からもアクセスできます。この配置は、複数人での調理やパーティー時に便利ですが、広いスペースが必要です。
ペニンシュラ型
キッチンカウンターの片側が壁に接しているため、スペースを効率的に利用できます。限られたスペースでもオープンキッチンを実現できます。
リペ
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アイランド型はペニンシュラ型に比べ、若干コストが高くなる傾向にあるよ。予算を見ながら決めよう。

プライバシーを保護できる「中庭」

中庭は建物の内部に設けられる屋外空間で、プライバシーを保護しつつ建物に開放的な空間を作ることができます。一般的に、隣に住宅が建っている面に窓を設けると、隣の家からの視線が気になるという問題が生じます。しかし、中庭を設置することで、この問題を解消することができます。

中庭は周囲を自分の家の壁に囲まれているので、外部からの視線を遮りながらも自然光の取り込みや、風通しを良くする事が可能です。

中庭のサイズと形状

中庭のサイズや形状は、建物の設計や敷地条件によって決まります。良く目にするのが『コの字型』や『L字型』。建物で中庭を完全に囲って中央に配置する『ロの字』のおしゃれな家もありますが、雨水の排水を床の下を通す必要があるため、排水の詰まりなどのトラブルがあった際の工事が大掛かりになる可能性がある為注意が必要です。

中庭を設置するときの注意点

  • 外壁の面積が増えることでのコストup
  • 排水対策を考慮する
  • 動線が悪くならない間取りを考える

中庭を設置すると、建物の内側にも外壁が必要になることで、外壁の面積が増え建物のコストが上がります。予算とのバランスを考え設置の是非、サイズを決めましょう。

また、雨水などが溜まらないように排水対策も考慮する必要があります。『コの字型』や『L字型』は外壁がない部分があるのでそこから外に流れるようにすれば良く、後々のメンテナンスも容易です。特に注意が必要なのは『ロの字型』。完全に建物で囲ってしまうと、床の下を排水路が通ることになるのでメンテナンスが大変になります。

リペ
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建物の形は『コの字』にして、開いている部分を壁で塞ぐなど、建物が排水管の上に乗らないようにするなどの工夫をしよう。

家の中央に中庭があるのとないのでは、動線が大きく変わります。家の間取りが中庭によって分断されるような配置になると、部屋から部屋へ移動するために中庭を迂回するような移動が必要になり、動線が悪くなります。家事動線などを考慮し、影響が少ないような間取りにしましょう。

ゴージャスな「バスルーム」

バスルームは1日の疲れを癒し、のんびりと過ごす事ができるプライベート空間です。バスルームを自分好みのデザインにしたり、高機能にする事で、心身ともにリラックスする事ができます。

バスルームには大きく分けて3つの種類があり、在来工法で作るバスルームが最も自由度が高く、自分の好みに仕上げることができますがその分コストが高くなることと、掃除などの手入れが大変になるなどのデメリットもあります。

ユニットバス
最も一般的なバスルーム。浴槽や壁、床、天井が一体化された浴室で、工場で製造されたパーツを現場で組み立てて設置する『ユニット工法』で施工されます。
在来工法
浴室回りに防水をした上で、タイルなどで床・壁を仕上げる工法。 湿式工法ともいわれます。 浴室内のレイアウトなどの自由度が高く、オリジナルの浴室も出来ます。
ハーフユニット
浴槽から下半分だけのユニットバス。 浴槽、床、腰の高さまでの壁が一体になっています。 床への防水性を考慮したもので、浴槽より上の壁及び天井の仕上げは自由にできます。

コストはユニットバスが最も安価で、次にハーフユニット、在来工法が最も高くなります。自由度については、在来工法が最も高く、次に上半分が在来のハーフユニットが続きます。

一体式であるため、ユニットバスは防水性や保温性に優れており、掃除がしやすい素材が使われているために掃除などのお手入れも簡単です。それに比べ、ハーフユニットや在来工法はカビなどが生えやすかったり細かい部分に汚れがたまったりなど掃除が大変になる事が多いです。

リペ
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最近は高機能でオシャレなユニットバスが各社揃っているので、よほどのこだわりがない限りユニットバスをオススメするよ。選べるデザインのバリエーションも多いから自分好みにカスタマイズできるよ。

広々とした「玄関・土間」

玄関と土間は家の「顔」として、訪れる人に最初に印象を与える場所です。ここでは、広々とした玄関・土間を実現するためのポイントをいくつか解説します。

玄関の適切なサイズと形状の検討

まず、玄関のサイズと形状は家全体の間取りや家族構成に応じて適切に設計することが重要です。標準的な玄関の幅は120〜150cmが一般的ですが、広々とした印象を与えるためには180cm以上を確保すると良いでしょう。奥行きも1.5〜2mほどあるとゆとりが生まれ、家族が同時に出入りしてもストレスを感じにくくなります。

L字型やT字型の玄関は、動線が交差しにくくスペースを有効活用できるメリットがあります。また、玄関を広く見せるためには、視線の抜けを意識した設計が効果的です。例えば、大きなガラス扉や開放的な窓を設けることで視覚的な広がりを演出できます。

リペ
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中庭がある場合は、玄関から中庭が見えるFIX窓を設置すると開放的で広く感じるよ

土間の機能と活用法

土間は従来の日本家屋に多く見られるスペースで、現代住宅でも多目的に活用されます。自転車置き場として使えば、屋内保管による防犯効果が期待できます。また、アウトドア用品やベビーカーを収納する場所としても非常に便利です。

特に趣味がアウトドア活動やガーデニングである場合、土間に洗い場を設けることで、汚れを気にせずに使用できます。床材はモルタルやタイルなど、汚れに強く、掃除がしやすい素材を選ぶと良いでしょう。多機能な土間は暮らしを豊かにするスペースとなります。

レック
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そういえば最近のInstagramなどを見ると、土間収納が付いた家が流行ってるね

リペ
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私の家にも土間を作ったよ。ただしうちの場合はちょっと特殊な土間で、趣味の釣り道具や釣った魚を捌くためのシンク、DIYができる作業台がある大きな土間なんだ。

収納計画

玄関の収納は見た目の美しさと使い勝手を両立させるために重要です。シューズクローゼットは家族全員の靴を余裕を持って収納できるよう、奥行きを30〜40cm、幅を1m以上確保すると便利です。また、シーズンオフの靴を収納できる上部棚を設けることで、常に玄関が整頓された状態を保てます。

コート掛けや傘立ても配置すると便利ですが、玄関の見た目が雑然としないように、収納スペースは扉付きのものやデザイン性の高い収納家具を選ぶと良いでしょう。動線を考慮して、使いやすい場所に設置することも忘れずに。

照明計画

照明は玄関の雰囲気を大きく左右します。昼間は自然光を取り入れ、夜間は温かみのある光で空間を演出すると良いです。メイン照明としてはダウンライトやスポットライトを設置し、明るさを十分に確保しましょう。加えて、間接照明を使って柔らかな雰囲気を加えると、一層魅力的になります。

特に玄関の奥行きが広い場合は、足元を照らすフットライトを配置することで、安全性とおしゃれさを兼ね備えた空間が実現できます。光の色味も、白色系ではなく温かみのある電球色を選ぶことで、落ち着きのある印象になります。

素材選び

玄関と土間の素材選びは、デザイン性と機能性を兼ね備えたものを選ぶことがポイントです。床材は耐久性と掃除のしやすさを考慮し、タイルやモルタルを選ぶと良いでしょう。これらは汚れに強く、長持ちします。

壁材はクロスや珪藻土(けいそうど)を使用することで、湿度調整効果や消臭効果が期待できます。

リペ
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玄関の壁だけ塗り壁にしているオシャレばお家もあるよね!塗り壁はクロスに比べるとコストが高いから、家全体ではなく玄関だけとかポイントで使うとコストを抑えることができるよ。

動線計画

玄関での動線を家族用と来客用で分けて設計することでスムーズな出入りを実現できます。家族用の動線は靴を脱ぎ履きしやすく、収納にも直結するようにすると便利です。一方で来客用の動線は、シンプルで整った見た目を重視することで、気持ち良いおもてなしが可能です。

リペ
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例えば、家族用の動線は土間収納を経由。土間収納にシューズクローゼットやベビーカーなどがあるようなイメージだよ。

レック
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動線を分けることで、お客さんには生活感が出ちゃう収納スペースなどを見せずに済むんだね!

動線を分ける方法としては、玄関内にパーテーションを設ける、または玄関の両側に出入り口を設けるなどの工夫があります。これにより、混雑を避けつつ効率的な利用が叶います。

インテリアのアクセント

玄関や土間は家の第一印象を決定づけるため、インテリアにも気を配りましょう。例えば、壁にアート作品を飾ることで個性を演出できます。植物を配置すると、空間に自然の温かみが加わり、訪れる人に心地良い印象を与えます。

リペ
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他にも、土間への入り口をアーチにしたり、可愛いペンダントライトを置いたりしても印象が変わるよ。家全体のデザインに合わせて検討してみてね。

理想の家を実現するための建築家・設計事業所の選び方

理想の家を建てるためには、適切な建築家や設計事務所を選ぶことが重要です。とはいえ、設計士などはハウスメーカーや工務店の社員や業務提携先である場合がほとんどですので、建築家や設計事務所を選ぶという工程は実質ハウスメーカーや工務店を選ぶことと同じ意味になります。これらを選ぶ際の基準にしてください。

建築家や設計事務所からハウスメーカー・工務店を選ぶ際のポイント

  • 資格と経験の確認
  • 過去の実績やデザインスタイルを確認
  • コミュニケーション能力と相性の確認
  • 口コミや評判の調査
  • 3DCADやVRなどの最新技術の活用の有無

建築家とは、建築の設計や監理、その他建築関連業務を担う職業です。建築におけるプロフェッショナルサービスを提供する人を指し、士業の一種に分類されます。

設計事務所とは、建築物の設計や工事の監理を行う事務所です。法律上は「建築士事務所」と呼ばれ、都道府県知事の登録を受ける必要があります。

資格と経験の確認

まず注目すべきは、その資格と経験です。日本では、一級建築士や二級建築士の資格が設計の専門的な基準となります。資格だけでなく、実務経験も重要です。長年の経験があれば、さまざまな設計や建築プロセスでの問題解決能力が高いと考えられます。経験年数が短い場合でも、過去のプロジェクトにおける独創性や成功事例を確認することで、その実力を見極めることができます。

過去の実績やデザインスタイルを確認

デザインスタイルが自分の理想に合っているかを確認するために、ポートフォリオを見ることは欠かせません。過去の施工事例を通して、デザインの多様性や独自性を判断できます。例えば、モダンなデザインを得意とする建築家がいれば、自然素材を重視した家作りを得意とする建築家もいます。建築家、設計事務所の得意分野や専門分野を把握し、自身の希望に合ったスタイルを見つけることが、理想の家を実現する第一歩です。

コミュニケーション能力と相性の確認

家の設計は建築家との密接な協力を必要とします。そのため、スムーズな意思疎通ができることが大切です。初回の打ち合わせで質問に対する説明が明確かどうか、提案に対して柔軟に対応できるかを確認しましょう。相性が良いとプロジェクトがスムーズに進み、細かい要望も適切に反映されやすくなります。

3D CADやVRなどの最新技術の活用状況

最近の設計事務所では、3D CADやVR(仮想現実)などの最新技術を活用している場合もあります。これにより、完成形をより具体的にイメージでき、設計段階での確認がしやすくなります。これらの技術が導入されている事務所は、設計の視覚的な確認を重視する方にとって有利です。

口コミや評判の調査

最後に、口コミや評判も重要な判断材料です。インターネット上のレビューや、実際にその建築家や設計事務所が手がけた家を見た施主の声を参考にすることで、対応の良し悪しや完成後の満足度を知ることができます。

理想の家に関するよくある質問

理想の家を建てたいと思っている人は、同時に後悔したくない、失敗したくないと考えるものです。ここでは、理想の家に関するよくある疑問、質問についてまとめていきます。

家を建てるときの総予算はどれくらい必要?

家を建てる地域による差など、様々な要因によって変動しますが一般的な目安としては3500万円〜4500万円程度が全国での平均価格となります。

土地を持っている場合の平均:3500万円

土地を持っていない場合の平均:4500万円

ただし、これはあくまでも平均値であり、地域や家族構成、希望する住宅の仕様によって大きく変動します。

予算の内訳

  • 土地購入費用
  • 建物建築費用
  • 建物附帯工事費用
  • 消費税
  • 諸費用

特に注意が必要な事は、建物本体や土地以外にかかる費用です。これらは総予算の約2〜3割を占め、予想以上に大きな金額になることがあります。

土地探しの際に気をつけるべきことは?

土地の良し悪しは、その人の価値観や家族構成などによって変わります。自分たちにとって何を優先するのかを考えなければいけません。その中でも代表的なポイントは以下の点になります。

土地探しの際に気をつけること

  • 法的制限と建築可能性
  • 土地の特性
  • 災害リスク
  • インフラ整備
  • 周辺環境
  • 総費用の把握
  • 実際に現地を確認する

法的制限と建築可能性

用途地域や建蔽率・容積率を確認し、希望の家が建てられるのかを確認しましょう。そもそも家を建てる事ができない土地もあるので注意が必要です。

土地の特性

地盤が弱かったり、大きな高低差があるような土地は、地盤改良費や造成費が高くなる可能性があります。日当たりや風とおしも含めて重要なチェックポイントになります。

災害リスク

土地が災害に強いかどうかを確認することも大切です。ハザードマップを確認したり、過去の浸水・洪水被害の有無などを確認しましょう。

インフラ整備

水道・ガス・電気などのインフラが整備されているかを確認しましょう。これらが整備されていない場合、引き込みの為に追加費用が発生します。

周辺環境

通勤・通学の利便性、近隣の施設(スーパーやコンビニなど)、騒音の有無などを確認しましょう。

総費用の把握

土地代だけでなく、造成費用や各種手続きにかかる費用なども含めて総費用を把握することが重要です。

実際に現地を確認する

広告や図面だけでなく、実際に現地を複数回訪れて確認することが大切です。可能であれば、晴れの日と雨の日の両方で見学すると良いでしょう。

まとめ

理想の家を建てる為のポイントや条件についての説明をしました。しかし、ここにまとめた事が全ての人にとっての理想に当てはまるとは限りません。

現在ではインターネットやSNSを使って施工例などをたくさん見ることができます。まずは情報を集めることから始めましょう。

大切なのは、自分たちのことをよく知ることです。生活パターンや価値観、将来の計画などを考え、自分たちによりフィットするものを集めた情報の中から選択することで、理想の家に近づける事ができます。

それでは是非、素敵な家づくりを楽しんでください。

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