何社に依頼する?注文住宅の見積もりを取る際の流れや注意点を解説!

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何社に依頼する?注文住宅の見積もりを取る際の流れや注意点を解説!

注文住宅を建てる際、ハウスメーカー・工務店から見積もりを取ることはとても重要です。住宅ローンの審査や建築会社を選定するなど、次のステップに進むうえで欠かせないステップです。

しかし、いざ見積もりを取ろうとすると様々な疑問や不安が生じます。

  • 注文住宅の見積もりを取りたいけど、どうやって取ればいいのかわからない
  • 何社から見積もりを取ればいいのかわからない
  • 見積もりを取った後は何をすれば良いのかわからない
  • 見積もりを取ったら断れなくならないか不安

せっかく見積もりを取ったとしても、うまく活用できなければ意味がありません。単純に合計金額を確認するだけでは、予算内で自分たちの理想を実現できる建築会社を見つけることが出来ない可能性もあります。

この記事では、注文住宅の見積もりを取得する流れから入手した見積もりの上手な活用方法について解説します。見積もりの見方や比較する際のポイントがわかるので、自分たちに合った建築会社の選定に役立ちます。

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私たちは11社の建築会社と話をして、その中の5社から見積もりを取ったよ。合計金額に差があるのはもちろんだけど、見積もりの条件や中身に各社個性があるんだ。

注文住宅を建てる際は、複数に建築会社から見積もりを取ることはもちろん大切ですが、条件を揃えるということがとても重要です。

注文住宅の見積もりを取得する流れ

  1. 予算と希望条件を決定する
  2. 複数社に見積もりを依頼する
  3. ハウスメーカー・工務店と打ち合わせをする
  4. 見積書を確認して比較する

注文住宅の見積もりを取得する流れについて、順を追って解説していきます。

予算と希望条件を決定する

注文住宅を建てる際、まずは予算と家に希望する条件を設定しましょう。予算は、自己資金や住宅ローンの借り入れ可能額を考慮して、土地や諸費用も含めた総額を明確にすることが重要です。無理のない資金計画を立てるようにしましょう。

月々の返済計画だけでなく、土地や建築会社に最初に支払う手付金の為の現金が準備できるかなども含めて検討しておきましょう。
土地の手付金: 土地の価格の10%程度
建築会社への手付金: 10万円〜50万円程度

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手付金は結構最初の段階で支払うことになるよ。現金で支払う必要があるからキャッシュがないと困るかも。持ち合わせがない場合は、両親からの援助なども検討しておく必要があるね。

希望条件については、なるべく具体的にリストアップして、優先順位をつけることが大切です。希望条件が具体的である程、見積もり依頼時に明確な指示が可能になり、より正確な見積もりを取得することが出来ます。

考える希望条件の例

  • 家の広さ
  • 間取り
  • デザイン
  • 住宅設備(キッチンや浴室など)

見積もりを依頼する前に、ベースとなる予算や条件が整っていれば複数社に見積もりを依頼したとしても条件がばらつく事がないので、後々比較がしやすくなります。

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都度思いつきで条件を伝えていると、伝え忘れがあったり、後から依頼した業者の方が条件が多くなったりするなどの条件のばらつきが出てしまうよ。

予算と希望条件は土地を探す時にも必要になります。注文住宅を検討する際は、まずは自分の建てたい家をイメージするところから始めましょう。

>>土地探しについての詳細はコチラ
>>家を建てる流れについてはコチラ

複数社に見積もりを依頼する

見積もりを取得する際は、複数のハウスメーカー・工務店に依頼するようにしましょう。まずは住宅展示場やインターネット、SNSを使って情報収集をします。その中から信頼できるハウスメーカー、興味があるハウスメーカーをリストアップしましょう。各社の特徴や過去の実績を比較し、見積もり依頼を行います。

ハウスメーカーによって様々な特徴があります。
例えば、標準仕様になっている屋根材や外壁などのグレードが各社違っていたり、満たしている断熱性能や耐震の規格に差があったりもします。

その他にも、造作のキッチンが得意なハウスメーカーやデザインへのこだわりが強いメーカー、造作などを標準としない代わりに、標準で選べる住宅設備メーカーを多く揃えているメーカーなど、様々なメーカーがあります。

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標準仕様として明記されている規格の中に『相当』などと謳っている場合は、認定を受けているわけではないので注意しよう。認定を受ける為には、別途費用が必要になるよ。

見積もり依頼の際には、具体的な設計案や希望条件を伝えることが重要です。これにより、各社からの見積もりがより正確なものとなり、比較検討がしやすくなります。

ハウスメーカーと打ち合わせをする

見積もり依頼、問い合わせを行うとまずはハウスメーカーと初回の打ち合わせを行うことになります。最初のステップで決めた予算や希望条件を漏れがないようにしっかりと伝えましょう。また、そのハウスメーカーの標準仕様や特徴などの説明を受け、他社との比較材料となる情報を集めると良いです。

  • ハウスメーカーが過去に建てた家の写真を見せてもらう
  • 展示場を見学させてもらう

例えばこのようにメーカーの実績を確認することで、そのメーカーで建てた場合にどんな家になるかをイメージすることが大切です。

見積もりを受け取ったら、見積もり内容をもとにより詳細な打ち合わせに進みます。設計や仕様について確認し、必要に応じて修正を行います。確認、修正を繰り返し最終的なプランの確定に向けて進んでいきましょう。

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稀に10万円程度の設計しかかり金(前金)を支払わないと見積もりが出てこないメーカーも存在するよ。その場合は価格では比較ができないから、仕様などで比較するようにしよう。

見積書を確認して比較する

各社から受け取った見積書を確認して、項目ごとの内訳を把握しましょう。特に本体工事費、付帯工事費、諸費用の内訳をしっかり確認するようにしてください。

同じ項目でも、メーカーによって内訳が異なります。例えば、『設計費』という項目が、本体工事費などの建物の基本料金に含まれている場合もあれば、諸費用に別で入っている場合もあります。

見積書を比較することで、コストパフォーマンスや提供されるサービスの質を評価する事ができます。しっかりと見極めるようにしてください。

>>ハウスメーカーの選び方についての詳細はこちら
ハウスメーカーを選ぶステップや比較基準、注意点について詳しく解説しています。

注文住宅の見積もりを依頼する前にやるべきこと

  • 全体の予算を把握する
  • 希望条件を明確にする
  • 情報収集してハウスメーカーを決める
  • 土地を確保する

見積もりを依頼する前にこれらの内容を進めておくと、効率がよく進むだけでなく、取得する見積もりがより正確なものになります。家づくりを進めていく過程で、内容が変わることは全く問題ありません。まずは最初の段階で可能な限り準備しておくようにしましょう。

全体の予算を把握する

注文住宅の見積もり依頼をする前に、必ず全体の予算を把握することをお勧めします。

  • 使える自己資金はどの程度あるか
  • 住宅ローンの借入可能額はいくらか
  • 月々の返済額はいくらまで支払うことが出来るか
  • 両親などからの援助は頼めるか
  • 将来どのくらいのお金を使う予定があるか

予算を把握していない状態で家づくりを進めると、生活に支障が出るような無理なローンを組んでしまう可能性もあります。逆に予算が十分あるのにも関わらず、必要以上にスペックを落としてコストを下げてしまう事で理想的な家づくりをする事が出来ずに後悔してしまう事にもなりかねません。

子供にかかる費用や車の買い替え、毎年の行事など将来的なライフプランも考慮しつつ家づくりにいくら予算をかけることが出来るのかをしっかり考えましょう。

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ファイナンシャルプランナーによるライフシミュレーションを受けるのもオススメ。ハウスメーカーによっては無料で受けさせてくれるところもあるよ。是非活用してみよう!

希望条件を明確にする

  • 家の広さ
  • 間取り
  • デザイン
  • 住宅設備(キッチンや浴室など)

どのような家を建てたいのか、理想とする家の条件を明確にしておきましょう。上記のような内容をあらかじめ決めておくと、この先のステップがとてもスムーズに進みます。また、各社への見積もり内容が統一されるので見積もりを比較する際にもとてもわかりやすいものになります。

希望条件を考える際には、専門的な知識がなくても何も問題はありません。新しい家でどのような生活を送りたいのか、どのような環境にしたいのかを伝えることが出来れば、それを実現するための間取りやデザインはハウスメーカーが考えてくれます。

例えば、開放的でリビングとの一体感のあるキッチンを作りたいという希望を伝える事で、アイランド型のオープンキッチンをベースとしたプランを提案されるなど、希望する結果を伝える事でその希望を実現するための最適なプランを提案してもらう事が可能です。

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インスタグラムなどのSNSで気に入ったデザインや間取りなどを見つけたら保存しておこう。ハウスメーカーと共有することで、間違いなくイメージを伝える事ができるよ。

情報収集をしてハウスメーカーを決める

どのハウスメーカーに見積もりの依頼をするか、候補となるハウスメーカーを複数社探す必要があります。

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私たちは11社の話を聞いたけど、ちょっと多すぎたかなと感じたよ。勉強にはなるし、粗品をもらえたりもするから、時間に余裕がある場合は沢山話を聞くのはいいね。

  • ハウジングセンターなどの住宅展示場でモデルハウスを見て探す
  • インターネットで探す
  • SNSで探す

住宅展示場などにモデルハウスを構えているようなハウスメーカーは、広告費を多くかける事が出来るような大手メーカーがほとんどです。その為、コストが高い傾向にあります。

コストが比較的安価な、その地域に密着した工務店などを探したい場合はインターネットやSNSを使って探すと良いです。

例えば、『タウンライフ』などの一括見積もり依頼が出せるようなサイトを利用すると、希望の地域のハウスメーカー・工務店をいくつか選んでまとめて見積もり依頼を出す事が出来るので便利です。

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私たちも『タウンライフ』を使って、候補のハウスメーカーを選んだよ。

>>モデルハウスの見学について詳しく知りたい方はこちら

土地を確保する

見積もりの取得と並行して、土地探しも進めておきましょう。ただし、慌てて土地の購入や契約をする必要はありません。自分たちの家にはどのような土地が適しているかなどを考え、希望するエリアにはどのような土地が売られているかなど、調査を始めるようにしましょう。

いくつかの候補地がある事で、今後家の間取りやプランを作っていく時に参考になります。建てる家によって必要な土地は変わります。先に土地を選ぶ事で、建てられる家の選択肢を狭めてしまう事にもなりかねませんので、平行して進めていくことがおススメです。

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ハウスメーカーによっては、土地探しの部門があったりと、一緒に土地探しをサポートしてくる場合もあるよ。過去の経験から色々な土地をみてきているから、土地探しの際は相談してみよう。

注文住宅の見積書の内容と見方

  • 本体工事費
  • 付帯工事費(別途工事費)
  • 土地費用
  • 諸費用

注文住宅の見積もりでは、主にこのような項目に分けられます。しかし、見積もり書の内容は、各ハウスメーカーによって様々。項目の内訳も各社統一されていないので、中身をよく理解しておく必要があります。

本体工事費

本体工事費は、建物本体にかかる費用で、基礎工事、構造材、内装、外装などが含まれます。ほとんどのメーカーでは建坪1坪辺りの坪単価が設定されており、その金額をベースとした金額になっています。

この坪単価は、そのメーカーの標準仕様内で建物を建てた場合の金額となっているので各仕様をアップグレードする場合には、別途オプション費用として項目が上がります。具体的な内訳を確認し、どの部分にどれだけの費用がかかるかを把握するようにしましょう。

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オプション費用が本体工事費に含まれる場合もあるし、別の項目として上がる場合もあるよ。メーカーによって見積もりの作り方は様々だからよく確認しよう。

付帯工事費(別途工事費)

付帯工事費に含まれる費用の例

  • 設計・申請費(各規格の認定費用)
  • 仮設電気・水道
  • 外部給排水工事
  • 上下水引き込み工事

付帯工事費は、本体工事以外にかかる費用で、上下水引き込み工事や給排水工事などが含まれます。見積書に記載されているか確認し、必要な工事が漏れていないかチェックすることが大切です。

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外構工事が付帯工事費に含まれる場合もあるよ。漏れがないかよく確認してね。

設計費については、本体工事費や諸費用に含まれている場合もあります。コストを比較する際にはどこに含まれているかを確認し、総合的に判断する様にしましょう。

諸費用

諸費用に含まれる費用の例

  • 収入印紙代
  • ローン保証料・事務手数料
  • 登記費用
  • 火災保険・地震保険
  • 水道分担金
  • 下水道受益者負担金

諸費用には、住宅ローン手数料、登記費用、火災保険など、建物本体や付帯工事以外にかかる費用が含まれます。忘れがちですが、家を建てる際にはどれも必要になる費用です。後から必要になることがわかって慌てないように、見積もりに含まれているかしっかり確認する様にしましょう。

リペ
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家づくりにおいて、諸費用が占める割合は結構大きいよ。見落とさないように注意しよう。

土地費用

土地費用に含まれる費用の例

  • 土地代金
  • 仲介手数料
  • 固定資産税精算金
  • 収入印紙代
  • 登記費用
  • 抵当権設定費用

土地に関しても、必要な費用は土地の代金だけではありません。ハウスメーカーの選定と土地探しを並行して進める場合は、メーカーに候補の土地の情報を共有し見積もりに記載してもらった方が全体の予算を把握しやすくなるのでオススメです。

見積書に含まれない項目

見積書には含まれない可能性のある費用(オプション工事、追加工事など)についても把握しておくことが重要です。これにより、後々の予算オーバーを防ぐことができます。

見積もり依頼をした段階で考えていなかった条件やメーカーに伝えていなかった条件は見積もりには含まれていません。打ち合わせを重ねるうちにオプションが増えていく可能性があることを認識しておきましょう。

リペ
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メーカーによっては、あらかじめある程度のオプション費用を想定して予算取りをしている場合もあるよ。いくらくらい見積もりに含んでいるかをチェックしておこう。

例えば、家具・家電を新調する費用や引越し代金、地鎮祭の際に神主さんに支払うお礼金など、家を新築する際にはその他にも費用がかかる場面があります。これらは見積もりには記載されませんので、予算には余裕を持たせておく様にして下さい。

家具や家電はハウスメーカーに手配してもらう事で、見積もりの中に含める事も可能です。その様にすれば、住宅ローンで家具や家電を揃える事ができるというメリットがあります。

レック
レック

メーカーで家具などを手配してもらう場合は、メーカーが提携している家具屋さんの中で選ぶ場事になるよ。自分で準備する場合と手数料を含めたコストを比較して決めよう。

注文住宅の見積書を比較するときのポイント

メーカーから見積もり書を貰うことがゴールではなく、貰った見積もりを上手く活用できなければ意味がありません。

  • 見積もりの条件を統一する
  • 総額だけでなく内訳も確認する
  • 仕様や設備の違いを把握する
  • 見積もりの注意点をチェックする

ただ総額を比較するだけでは、自分に合ったメーカーを正しく選定する事は出来ません。これらのポイントに注目しながら比較するようにして下さい。

見積もりの条件を統一する

各社の見積もり条件を統一し、同じ条件で比較できるようにすることが重要です。これにより、より正確な比較が可能になります。

例えば、
A社は延床面積を30坪(約99㎡)で見積もりしているのに対し、B社では35坪(約115㎡)で見積もりした場合では、家の広さが統一されません。これでは、正確に比較する事は難しい為家の広さは統一する必要があります。

このような事が起こらないように、予め希望条件を明確にしておく事が大切です。具体的なところまでは決まらなくても、広さや部屋数、階数などは概算でも仮決めしておきましょう。

希望条件の例

  • 家の広さ
  • 間取り
  • デザイン
  • 住宅設備(キッチンや浴室など)
リペ
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あくまでも仮決めで大丈夫。メーカー選定が終わった後に条件が変わるのは問題ないよ。選定段階では各社同じ条件になるように、途中で変更しないようにしよう。

総額だけでなく内訳も確認する

総額だけでなく、各項目の内訳を確認し、どの部分にコストがかかっているかを把握する様にしましょう。これにより、無駄なコスト、見積もり内に含まれている項目のメーカーによる差を見つけることが出来ます。

  • 坪数に応じた基本料金を確認する
  • 各項目の中の内訳の内容を確認する
  • 未確定の部分に予算取りがしてあるかを確認する
  • 家具・家電の予算が含まれているかを確認する

内訳を確認する際には、特にこれらの内容に注目するようにしましょう。

坪数に応じた基本料金を確認する

ほとんどのメーカーでは、建坪1坪辺りに対する基本料金が設定されています。これはそのメーカーの標準仕様の範囲内で建てた場合の金額となるので、標準よりもグレードを上げた場合は追加費用として別途記載されます。

例えば、
基本料金が『50万円/坪』と設定されているメーカーで30坪の家を建てる場合は、1500万円が基本料金となります。

この基本料金が高い場合は、そのメーカーの単価が単純に高いもしくは、標準としている仕様のスペックが高いという判断が出来ます。

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大手メーカーの基本料金が高い理由の主な一つが広告費。展示場にいくつもモデルハウスを建てていたり、CMを沢山流す為にはとても大きな広告費が必要になるよね。広告費が基本料金の中に含まれているから単価が上がりやすくなるよ。

各項目の中の内訳の内容を確認する

見積書の項目については、特に決まりがあるわけではなく、ハウスメーカーのよって内容が変わります。そのため、同じ内容の費用であってもどの項目に入っているかはメーカーそれぞれで違う事があります。

例えば、『設計費』という項目が、A社では建物の費用の中に含まれているのに対し、B社では諸費用の中に含まれているような場合もあります。

このように、建物のコストだけで比較すると安く見えても、その分諸費用の割合が大きくなっている可能性があります。また、A社では明記されている項目が、B社では本体価格の中に含まれていて明記がない場合もあります。

内訳の内容について分からないことがある場合は、担当者に確認するようにしましょう。

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分からないままにしておくと、後からトラブルの素にもなりかねないよ。すぐに確認する事が大切!

未確定の部分に予算取りがしてあるかを確認する

初期の見積もり段階では仕様が確定していない部分が多いので、標準の範囲よりもグレードアップする費用をどの程度見込んでいるかは、メーカーによってばらつきがあります。

例えば、
標準仕様が同じA社とB社で比較した時、A社では建物費用の総額3000万円の内、グレードアップ分の予算を300万円取ってあるのに対し、B社では建物費用の総額2900万円の内のグレードアップ分の予算が100万円だったとします。建物の費用だけ見ればB社の方が安く感じますが、グレードアップ分を多く予算取しているA社の方が実際は安いことになります。

仕様面以外にも、地盤改良費などの未確定な項目についても各社で見込んでいる予算に差がある可能性があるので、しっかりと比較して確認するようにしてください。

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未確定の部分を安くしたり、見積もり内に含めないことで他社の見積もりより安く見せようとしている可能性もあるから注意しよう。メーカー選定後にそれらの費用が追加されて、想定よりも高くなってしまうような事がないようにしっかり確認してね。

家具・家電の予算が含まれているかを確認する

メーカーによっては、エアコンやカーテンなどの家具・家電があらかじめ予算として含まれている場合があります。

それらが含まれている見積もりと、含まれていない見積もりをそのまま比較しても条件が合わないので正しく評価することはできません。家具・家電などの予算が含まれているのかを確認し、それらを加味した状態で比較するようにしましょう。

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家具や家電は自分で好きなものを選んで買いたい場合は、支給にもできるし現状で使っているものを持ち込むこともできるよ。逆にそれらの費用も住宅ローンの中に入れてしまいたい場合は、ハウスメーカーに買ってもらって家の費用に入れてもらおう。

仕様や設備の違いを把握する

メーカーによって、標準となっている仕様や備わっている住宅設備のグレードが違います。見積もり金額が同じであっても、仕様や設備のグレードが低ければ実質割高であると言えます。

確認すべき仕様や設備の違い

  • 外壁のグレード
  • 床材のグレード
  • 屋根材のグレード
  • 壁紙のグレード
  • 満たしている規格
  • 住宅設備のグレード

使用している面積、体積が多くコストに影響が出やすいのは外壁、床、屋根、壁紙などです。まずはこれらの標準仕様がどうなっているか、各社の仕様を確認しましょう。

また、耐震性能や断熱性能などの国で定められた規格についても確認が必要です。どのレベルの基準を満たしているか、またその認定を受けているかは各社で違いがあります。

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例えば、『断熱性能5相当』と書かれている場合は認定は受けていないことになるよ。認定を受けるためには、別途手続きと費用が必要になるんだ。

キッチンやバスルーム、トイレなどの住宅設備についても、どんな設備が選定されているか確認を忘れないようにしましょう。トイレだけでも、グレードによっては数十万円の金額の差があります。

各社の見積もりに記載されている仕様や設備の違いを把握し、なるべく同じ条件で比較することが重要です。これにより、コストパフォーマンスを評価しやすくなります。

見積もりの注意点をチェックする

見積もりには、条件や特記事項が明記されている場合があります。後々のトラブルを避けるためにも、必ず内容を確認し、注意点を把握しておくようにしましょう。

注文住宅の見積もり金額が予算オーバーしたときの対処法

多くの人にとって初めての家づくりとなるので、どのくらいの予算があればどんな家を建てるのことが出来るのか、ほとんどの人は相場感がわかりません。

こだわればこだわるほど、コストは制限なく上がっていってしまうので見積もり金額が想定していた予算をオーバーしてしまうことも十分にあり得ます。

  • 優先順位の低い項目を見直す
  • 価格交渉する
  • 複数社と再交渉する

見積もり金額が予算をオーバーしてしまった時にはこの様な方法で予算内に収める様に検討してみて下さい。

優先順位の低い項目を見直す

予算オーバーした場合、まずは家の仕様、項目の見直しをする様にしましょう。打ち合わせを繰り返すうちに徐々に理想が高くなり、最初に決めた希望条件よリも豪華になっている事も考えられます。

仕様の優先順位をもう一度確認し、優先順位の低い項目の仕様を見直します。削減可能な部分を特定していく事で、全体のコストを抑えることができます。

例えば、床、外壁、壁紙、屋根など、面積や体積の大きなところが、仕様のグレードを落とした時に大きくコストに効きます。その他には、キッチンやユニットバスなどの住宅設備もユニット辺りの単価が高いのでグレードを落とすことで大きなコストダウンが出来る可能性があります。

価格交渉する

ハウスメーカーに対して価格交渉を行い、見積もり金額の見直しを依頼することも方法の一つです。交渉の際は、他社の見積もりを参考にすることが有効です。

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価格の交渉は、人によって得意、不得意があるしどっちかというと最終手段。あまりあてにはしすぎず、基本的には仕様を見直すことを優先させよう。

複数社と再交渉する

複数のハウスメーカーと再度交渉を行い、より良い条件を引き出すことができないかを検討しましょう。これにより、予算内に収めるための選択肢を広げることが出来ます。

まとめ

より正確な見積もりを取得するためには、見積もりを依頼するハウスメーカーの条件を統一することが大切です。メーカーごとに標準となる仕様や見積書の内訳の項目に差があるので、それらを把握した上で比較するようにしましょう。

見積もり金額が想定している予算を超えてしまう場合は、仕様の見直しなどを検討してみましょう。見積書の項目の中には、自分たちには不必要な項目が含まれている可能性もあります。

また、複数のメーカーに同じ条件を伝えるためにも、事前に希望する家の条件や家づくりにかけることが出来る全体の予算を決めておく事がポイントになります。ここで決めた希望条件や予算は土地探しの際にも役立ちます。理想の家づくりを進める為にも、最初にある程度のものを考えておくことをオススメします。

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