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家を建てることはとても大きな買い物であると同時に、人生においての一大イベントです。そして多くの人にとって初めての経験になります。『知らなかった』、『考えていなかった』などの理由により、家を建てた後に後悔してしまうケースも少なくありません。
この記事では、家を建てる際の一連のプロセスを詳しく解説します。この記事を書いている僕も現在進行形で家づくりの真っ最中。実際の体験談も交えながら、初めての方にもわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、どのような流れで家を建てるのか、各プロセスにおいて何を気を付けるべきなのかを知ることが出来ます。理想的な家づくりの為に、ぜひ最後までお付き合いください。
家を建てる流れ

家を建てる為のプロセスは複数のステップに分けることが出来ます。それぞれが重要であり、しっかりと計画を立てることでスムーズに進行します。
ここでは建築会社の選び方から工事の着工、引き渡しまでの流れについて詳しく解説していきます。
建築会社探し
家づくりを始める際、まず最初にやるべきことは信頼できる建築会社を探すことです。建築会社によっては、土地探しのサポートも行ってくれるところがあります。土地選びは専門知識が必要な場合が多いため、専門家に相談できると安心。土地が決まっていなくても建築会社を先に選ぶのはとても合理的と言えます。
土地を自分で探すと、専門的な知識がないために失敗するリスクがあります。例えば、土地の値段が安い場合でも、造成費が高くつくことや、建築条件付きの場合があります。こういったリスクを避けるためにも、建築会社と一緒に土地探しを進めるのがおすすめです。

自分たちで土地を探した場合でも、一度選んだ土地の良し悪しを建築会社の担当者に相談してみよう。
建築会社の探し方としては、以下の方法があります。
- インターネットで情報を収集する
- モデルハウスを見学する
モデルハウスでは、実際にその建築会社が建てた家のイメージを掴みやすいです。しかし、大きな展示場などにあるモデルハウスを維持するためには大きなコストが必要になります。その為、そのような展示場には広告費を多くかけれるような大手のハウスメーカーがほとんどです。
建てる家のコストを抑えるために地域密着型の工務店で家を建てたいと考えている場合は、インターネットで探す方が良いでしょう。
建築会社を選ぶ際には、以下の点を重視しましょう。
- 施工実績や口コミ
- 過去の施工事例や顧客の声を確認しましょう。
- 保証内容とアフターサービス
- 家を建てた後も安心して生活できるサポートが期待できるかどうかを確認しましょう。
各建築会社には異なる強みがあります。たとえば、デザイン力に優れた会社、耐震性を重視している会社、省エネ住宅に特化している会社などがあります。自分の希望する家づくりに合った会社を選ぶことが大切です。

例えば、キッチンへのこだわりが強いなら造作キッチンが得意な会社を選ぶなど、自分の理想に合った会社を見つけよう!
さらに、見積もりが透明で、追加費用の発生リスクが低いかどうかも確認すべきポイントです。予想外の費用が発生しないよう、契約内容をよく理解しておく必要があります。
建設会社選びのポイント
建築会社を選ぶ際には、必ず複数社を比較するようにしましょう。価格だけでなく、それぞれの会社の特徴や得意分野をしっかりと把握することが大切です。担当者との打ち合わせを通じて、自分に合った会社を見つけましょう。
土地探し
家を建てる際には、希望のエリアや予算に合わせた土地探しが必要です。建築会社によっては、土地探しをサポートしてくれる場合もあります。家のプランニングと並行してプランに合った土地を探してくれるので、効率的に進めることが出来ます。また、仲介として売主側との間に入ってくれるので交渉なども任せられて安心です。
自分で土地を探す方法としては、不動産会社に直接依頼して希望の土地を探す方法もありますが、インターネットの不動産情報サイトを使うことで気軽に土地を探す事が可能です。次のポイントを重視して土地を探すようにしましょう。
- 土地の大きさと価格
- 都市計画法や建築基準法
- 通勤・通学、買い物、医療機関などへのアクセス
- 日当たり
- 治安
- 地盤の状態や災害リスク
土地の大きさや価格だけでなく、都市計画法や建築基準法に基づき、その土地にどのような家が建てられるかを確認しておくことが大切です。家の規模や用途に影響するので、法的な制約を把握しておく必要があります。
将来の開発計画や地盤の状態、災害リスクについても調査が必要です。不動産業者や建築会社から提供される情報だけでなく、自治体の窓口でも確認すると安心です。
土地選びの注意点
- 土地の値段が安くても、造成費やインフラ整備費用が高くなることがあります。総合的なコストで判断するようにしましょう。
- 柔軟な対応を心がけ、複数の選択肢を持っておくようにしましょう。

条件の良い人気の土地は競争率が高いから、すぐに売れてしまう事が多いよ。気になる土地が見つかった時に即決できるように、土地に求める優先順位を事前に決めておくといいよ。
>>土地探しのコツや失敗しない為のポイントについての詳細はコチラ
プランニングと見積もり
家を建てる際には、まず設計プランを練り、建築費用の見積もりを行います。家族の要望を反映しつつ、予算内で最適なプランを作る事が理想です。プランニングの際には、家のデザインだけでなく、次の点も検討するようにしましょう。
- 耐震性、断熱性、バリアフリー設計
- 安全で快適な住まいを実現するために必要な要素です。
- 収納スペースや生活動線
- 毎日のルーティンをイメージしながら、日々の使い勝手を考慮するようにしましょう。
- 将来の家族構成に対応できる可変性
- 家族が増える、子供の成長など、ライフステージの変化に柔軟に対応できると良いです。
見積もりでは、追加オプションや設備のコストも含めて詳細な確認が必要です。曖昧な見積もりだと、後々追加費用が発生するリスクがあるため、詳細を確認してから決定しましょう。
プランニング・見積もりの注意点
- オプションを増やしすぎないよう、必要なものとそうでないものをしっかり区別しましょう。
- プランニングの段階で前金が必要な場合もあるので、契約条件を確認しておきましょう。
数社の建築会社からプランと概算の見積もりを出してもらい比較します。それらを元に、大まかな間取りや資金計画を決めましょう。

建築会社によっては、無料でファイナンシャルプランナーによるライフシミュレーションをしてくれる事があるよ。是非活用してみよう。
>>注文住宅の見積もりを取得する方法や注意点についてはこちら
見積もりを取る流れや見積書の見方、比較方法についても解説しています。
住宅ローンの事前審査
家を建てるための資金計画には、住宅ローンの事前審査が欠かせません。事前審査は仮審査とも言われ、事前審査をクリア出来ないと、その後の本審査に進むことが出来ません。ローンを選ぶ際には、以下の点を検討するようにしましょう。
- 金利タイプの選択
- 変動金利、固定金利、どちらが自分に合っているかを検討しましょう。
- 返済期間や返済方法
- 月々の支払い額と将来の収入変動に対応できる計画を立てましょう。
事前審査を受けることで、借り入れ可能額を確認出来ます。、予算の範囲内で無理のないローンを選ぶようにしましょう。
事前審査での注意点
- ボーナス返済などを計画に組み込む場合、将来の収入減少にも対応できるような無理のない返済計画を立てる。
- 長期的な視点で支払い可能な範囲でローンを組む。

土地の契約がまだなんだけど、大丈夫かな?

事前審査に申し込むためには、土地と建物の情報(概算の見積もり)が必要だよ。まだ土地を買っていないくても、土地の情報と価格がわかれば大丈夫。建築会社に出してもらった建物の概算見積もりと合わせて審査の申し込みをしよう。
詳細な打ち合わせ
建築会社と詳細な部分の打ち合わせをして、具体的なプランを決めていきます。
- 設備や素材のグレード、色や仕様を選定
- 収納の量や場所の決定
- 窓や扉、ニッチやヌックなどの設置や場所など、細かい間取りの決定
- 太陽光発電や乾太くんなど付帯設備の導入の検討
- 駐車場や庭、フェンスなど外構工事の仕様の決定
間取りの細かな部分や、内装、外観のデザイン、キッチンやバスルームなどに導入する設備の仕様などを決めていきます。クロスや床材の種類や色からコンセントの数や位置まで細かく決めなければいけません。
詳細な仕様決めでのポイント
契約後の変更には追加コストが発生します。この時の打ち合わせで細部まで詰めることが大切です。依頼漏れや認識間違いが無いように心がけましょう。
インスタグラムやインターネットなどで情報収集した採用したいデザインや使いたい設備などの写真をスプレットシートなどにまとめておくと、家族や担当者との共有が出来てスムーズに進むのでおすすめです。

特に壁や柱、窓の大きさや位置など、家の耐震や強度に関わる部分が変更になると、強度計算をやり直すことになるから余計にコストが必要になるよ。
具体的なプランが決まったら、購入した土地の地盤調査や住宅ローンの本審査へと進みます。土地の売買契約が済んでいない場合は、そちらも進めていきましょう。
工事請負契約
設計図や見積もりに基づいて建築会社と正式に契約を結びます。契約書には工事内容や支払いスケジュールが詳細に記載されており、不明点があれば契約前に問い合わせをするなどして解決しておきましょう。契約内容を確認する際には、次の点に注意します。
- 工期や補償内容、追加工事の条件などを詳細に確認しくておく。
- 予期せぬ事態への備えとして、解約条件や違約金などについても把握しておく。
契約書の内容が曖昧で無いか、隠れた費用が無いかも注意深く確認しておく必要があります。
工事請負契約での注意点
間取りやプランを請負契約後に変更することは不可能ではありません。しかし、別途費用がかかるのでよく考えて決定するようにしましょう。また、工事のキャンセルについても契約後には違約金が発生します。

建築会社によっては具体的なプランを決めていく段階で【設計申し込み金】などの名目で請負契約を結ぶ前に前金が必要な場合もあるよ。
着工
土地の売買契約、建築会社との請負契約、住宅ローンの審査が終わればいよいよ建築工事がスタートします。工事が始まったら以下の点に気を配りながら完成を待ちましょう。
- 定期的な工事の進行状況のチェック
- 天候や資材の納期遅れによるリスク管理
基礎工事から始まり、その後に建物の構造部分が作られていきます。工事の進行状況を定期的にチェックし、現場の大工さんや建築会社の担当者などとのコミュニケーションを密に取る事が大切です。
地鎮祭や上棟式を希望する場合は、事前に日程を調整しておきましょう。これらの儀式は必須ではありませんが家の建設を無事に進めるための祈願として実施する場合が多いです。
着工でのポイント
工事中に計画に変更があると追加費用がかかります。なるべく変更することが無いように、早めに判断できるように心がけましょう。
その他、工事には騒音や振動を伴います。付近に住宅がある場合は、一言挨拶をしておく事が望ましいです。近所への挨拶については、建設会社の担当者が行う場合もあります。
工事は現場監督の管理のもと進められます。着工から竣工(完成)までは3〜6ヶ月ほど。間取りや家の機能によってはそれ以上に長くなる場合もあります。
竣工・引き渡し
家が完成したら竣工検査を行い、引き渡しが行われます。この段階のポイントは以下になります。
- 不具合の確認と修正依頼
- 各種書類の受け取りと手続き
- 新居への引越し日程の調整
完成した家を細かくチェックし、不具合がないかを確認します。不具合があれば、引き渡し前に修正を依頼しましょう。
また、保証書や各種書類を受け取り、必要な手続きを行います。例えば、登記や火災保険の手続き、住所変更など。設備機器の使用方法についても、施工会社から説明を受けると安心です。
引っ越し日程の調整や新居への移動も、事前に計画を立てることでスムーズに進められます。アフターサービスの内容も確認し、引き渡し後のトラブルに備えておくと安心です。
竣工・引き渡しでのポイント
引き渡し後の保証内容やアフターサービスを確認し、万が一のトラブル時に迅速な対応ができるようにしておきましょう。設備の説明書や家の資料などは同じ場所にまとめて保管しておくと、困ったときにすぐに確認することが出来ます。
家を建てるまでにかかる期間

家を建てるためにかかる期間は、土地を初めから持っている場合と持っていない場合で変わります。それぞれの場合のかかる期間を解説していきます。これらを目安に引っ越しなどの準備や、必要な手続きの計画を立てましょう。
土地ありの場合
事前に土地を購入している、すでに持っている場合は土地探しや購入手続きにかかる時間が必要ありません。プランニング・設計・施工のみで済むため、比較的短時間で家を建てる事が出来ます。期間の目安としては、6〜12ヶ月程度です。
- プランニングと見積もり:1〜2ヶ月
- 契約と建築確認申請:1〜2ヶ月
- 施工:4〜6ヶ月
土施工期間は、木造の場合でこの程度ですが、天候や工事の複雑さによって更に時間がかかる可能性もあります。
土地が最初から決まっているので、その土地に合わせた間取り、プランニングを考える必要があります。また、予算の面でも土地を買って残った予算の中でプランニングしなければいけません。決まった広さ、形、予算の中で間取りを考えていく必要があるので、その分自由度は制限されることになります。
土地なしの場合
土地探しから始める場合は、8〜15ヶ月程度の期間が必要です。土地探しをする期間が増えた分、土地ありの場合に比べて1〜4ヶ月ほど期間が長くなります。ただしこれは、すんなり土地が見つかった場合の期間です。条件の良い土地はすぐに売れてしまうなど、競争率が高いため、土地探しが難航すると1年以上時間がかかってしまう場合もあります。
土地探しのポイント
土地探しは、建築会社選び、プランニングに並行して進めていくことがおすすめです。ざっくりしたプランがある方が、最低限必要な土地の広さ、形、土地にかけることができる予算感のイメージがつきやすい事が理由です。建築会社と連携しながら効率的に進めるようにしましょう。
家を建てるときにかかる費用

家を建てる際には、土地にかかる費用の他に大きく分けて3つの費用が必要になります。それぞれの具体的な内訳や概算の金額について解説していきます。
各費用の内訳がどの分類に割り振られているかは建築会社によって変わることがあります。
例えば、設計費が附帯工事費に入っている場合や諸費用に入っている場合など。
複数社の見積もりを確認する際は、費用の内訳を確認して同じ条件で比較するように注意してください。
本体工事費
家を建てる際、最も大きな割合を占めるのが本体工事費です。これは建物の構造、内外装、設備にかかる費用を指し、建築費全体の大半を占めます。一般的な家であれば、相場は1500〜3500万円程度。しかし、設計や設備の仕様に応じて大きく変動します。高性能な省エネ住宅や、デザイン性の高い内装にすると費用が増えることがあります。
- 木工事
- 仮設工事
- 外装工事
- 内装工事
- 防水工事
- 基礎工事
- 屋根、板金、外壁工事
- 建具、住宅設備機器工事 など
建築費用の見積もりでは「坪単価」がよく使われますが、地域や建築会社、仕様によって坪単価は大きく異なります。例えば、木造住宅の坪単価は比較的安価ですが、鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造の場合、耐久性が高い分コストも上がる傾向があります。
見積もりに細かく記載されているかを確認しましょう。例えば、断熱材の種類や厚さ、使用する建材のグレードが不明確だと、後で追加費用が発生する可能性があります。
附帯工事費
附帯工事費は、本体工事に含まれない工事にかかる費用を指します。
- 外構工事費
- 造成費
- 電気やガス、給排水設備工事費 など
具体的には、駐車場や庭の整備、フェンスやカーポートの設置などの外構工事、電気やガス、給排水設備工事などが含まれます。家の外周りの整備が必要になるため、思ったよりも費用がかかる場合があります。
例えば、庭の造園や照明設置、外壁のデザインなど、どこまで整備するかによってコストは大きく異なります。計画段階で優先順位をつけ、予算内で必要な工事を選定することが大切です。

土地が広い場合や、家以外の部分にもこだわりが強い場合などには高くなりやすいよ。
その他にも見落としがちですが、購入した土地によっては造成費用が高くなる場合もあります。(土を盛ったり、擁壁を組んだりする費用。)
附帯工事費用は家の完成後に追加で発生することが多いため、予算計画の中でしっかりと考慮しておくべきです。また、外構工事や設備工事の費用も最初の見積もりに含めておくことで、予算のズレを防ぐことができます。
諸費用
家づくりには、本体工事費や附帯工事費以外にもさまざまな諸費用が発生します。諸費用の総額はおよそ100~500万程度です。ただし、建築会社によって諸費用に入る項目が変わる事があるので注意が必要です。
- 印紙税
- 登録免許税
- 登記費用
- 建設確認申請費用
- 水道負担金
- 地鎮祭や上棟式の費用
- 住宅ローンの手数料、保証料
- 火災保険料
- 地震保険料
- 設計費 など
これらは建築そのものに関わる費用ではありませんが、無視できない金額になるため、予算に余裕を持たせておくことが重要です。
家を建てる流れで注意すべき点

注文住宅を建てることは、人生において何度も経験することではありません。やり直しが効かない大きな買い物となるので、家を建てる際に特に注意が必要なポイントを事前に把握しておきましょう。
耐震性や耐久性に配慮する
家を建てる際には、安全で長く住み続けられる家にするために、耐震性や耐久性を十分に考慮することが大切です。地震などの自然災害が多い日本では、最新の耐震基準をクリアした建物を選ぶことが基本です。
- 耐震等級
- 免震への対応
- 耐震・免震の機材の種類
- メンテナンスの頻度
耐震性や耐久性を強みにしている建築会社も多くあります。建築会社を選ぶ際には、これらの点も確認するようにしてください。その中で納得できる業者を選ぶと良いでしょう。

気になる事があれば遠慮なく質問するようにしようね。
住宅ローンの組み方に無理がないか確認する
住宅ローンを組む際には、月々の返済額が無理のない範囲に収まるように計画を立てることが重要です。ローンの返済計画は長期にわたるため、将来的な収入や支出の変動を考慮して慎重に設計する必要があります。
家の購入がゴールではありません。家を買った後の生活が豊かなものにならなければ、後悔が生まれてしまいます。家を購入するために、家の購入後もやりたい事を我慢しながら生活しなければいけないようではあまり意味がありません。
そのような事にならないようにする為には、ライフシミュレーションなどをして、生涯どのくらいのお金が必要なのかを把握することをおすすめします。

建築会社によっては、ファイナンシャルプランナーによるライフシミュレーションを無料で受けることが出来るよ。最終的に選ぶ建築会社じゃなくても良いので、1回はシミュレーションしておくと良いよ。
利便性や生活動線を意識する
家を建てる際には、日常生活の利便性を考慮した間取りや動線設計が重要です。例えば、キッチンからリビング、浴室、洗面所への動線が効率的であることが、家事のしやすさにつながります。また、将来の家族構成の変化に対応できる柔軟な間取り設計も重要です。
収納スペースの配置や大きさも、家全体の使いやすさに影響を与えます。収納が少ないと生活が不便になり、逆に多すぎると部屋が狭く感じられることもあります。そのため、必要な場所に必要な量の収納スペースを設けることが理想です。
初めての注文住宅となると、家の使い勝手をイメージすることは難しいです。そのような場合は、家族全員分の1日のルーティーンを書き出しましょう。それらを見ながら、動線をイメージします。
これらの情報は、建築会社の設計士にも共有することで理想的な間取りを考える際のヒントになります。
家を建てた後にやるべきこと

家が完成しても、そこがゴールではありません。新しい住まいで快適に暮らし続けるためには、必要な手続きやメンテナンスがあります。特に、保守点検と保険の加入は長い目で見て重要なポイントです。ここでは、その詳細について説明します。
保守点検
家は年月とともに必ず劣化していきます。早めに手を打つことで、大規模な修繕を防ぎ、長く快適に住むことができます。特に新築の家は、完成後の数年間でわずかな変化が生じることが多いため、定期的な点検が欠かせません。
点検で注目すべき主な箇所
- 外壁と屋根:ひび割れや色あせ、老衰の兆候を確認
- 給排水設備:水漏れや詰まりがないかをチェック
- 電気系統:ブレーカーや配線に異常がないかを確認
これらの箇所は、日常的に見逃しやすい部分です。しかし、特に屋根や外壁の不具合は、放置すると家全体に影響を及ぼすことがあります。雨漏りが起きる前に屋根の防水機能を確認したり、外壁のひび割れが広がる前に補修を行うことが大切です。
点検は、まずは自分で簡単に確認できるところから始め、定期的に専門業者に依頼して詳細な点検を行ってもらいましょう。特に、配管や電気系統は専門家に任せると安心です。
保険の加入
家を建てる際には、住宅保険の加入も考えなければいけません。火災や台風、地震など、予期しない災害に備えるために、適切な保険を選びましょう。特に日本は地震が多い国なので、地震保険の重要性も高いです。
主な保険の種類と内容
- 火災保険:火災だけでなく、台風や洪水による被害も補償
- 地震保険:地震による建物や家財の損壊に対応
火災保険に入っていれば、台風や洪水で家が損傷した場合でも修理費用がカバーされます。しかし、地震による被害は火災保険だけでは補償されません。地震保険に加入しておけば、万が一のときにも安心です。
保険選びの際に確認するポイント
- 免責金額:保険金が支払われる前に自己負担する金額のこと。高すぎると実際の補償が受けにくくなる
- 補償範囲:契約内容によって異なるため、しっかり確認しておく
家は大きな財産です。万が一の事態に備えるための保険選びは慎重に行いましょう。保険に加入しておけば、予期せぬ災害が発生した際にも大きな経済的負担を回避できます。
まとめ
最後に家を建てる際の流れについて簡単にまとめます。
- 建築会社探し:複数の会社を比較し、自分に合った会社を探しましょう。
- 土地探し:建築会社探し、プラン決めと並行して進める事がおすすめです。
- プランニングと見積もり:複数社から見積もりをとって比較しましょう。
- 住宅ローンの審査:自分の収入、将来のライフスタイルに合った無理のないローンを組みましょう。
- 詳細な打ち合わせ:間取りや設備、デザインを最終決定します。
- 着工:定期的に現場をチェックして、進捗を確認しましょう。
- 竣工・引き渡し:最終チェック後引き渡しを受けて入居準備を進めます。
家を建てるために必要な期間は6〜12ヶ月程度。土地を持っておらず土地探しが難航すればそれ以上長くなる可能性もあります。条件の良い土地が出てきた時に、即決できるように自分の希望、優先順位を決めておくことが重要です。
建築会社によって、費用の内訳が共通ではありません。価格を比較する際は条件が同じになるように内訳まで確認するようにして下さい。
>>注文住宅の見積もりについての詳細はコチラ
見積もりの見方や比較する際のポイントについても解説しています。
人生で何度も経験することのない家づくり。後悔が残らない様、しっかり知識を身につけて楽しく進めましょう。